ヘルシーに生きたい人や思いっきり身体を動かしたい人、ストレス発散したい人。いろいろな人がそれぞれの目的に合わせて集まる、高宮通りの「SBHキック&ボディメイクジム」。薬院エリア一の規模を誇るこのジムは、きれいさや広さだけでなく、人が集まる理由があります。会員のトレーニングをサポートする、オーナーの有松朝さんにお話を聞きました。
●SBHキック&ボディメイクジム開業に至った経緯は?
2019年7月にプロ選手(キックボクサー)を引退してから、キックと距離を置いた時期がありました。コロナ騒動が始まってからは「好きなことをしないともったいない!」と思うように。引退後もキックは時々していたから、僕はやっぱりキックが好きなんです。好きなことで街を元気にしたいと考えて、キックをベースにしたジムを作りました。
●キックの指導で大事にしていることは?
会員さん一人ひとりに合わせた言葉で説明することです。僕が身につけたことや学んだことを会員さんのレベルや知識に応じて噛み砕いて伝えます。プロ選手だったときもトレーナーをしていました。当時から変わらない習慣として、飲食やアパレル、そのほかサービス業の接客を自分が一消費者として受けるなかで、この表現を応用したらジムで使えそうだなというものはストックし、指導に活かしています。外の世界から学んで取り入れることは多いです。
●ジム内で気に入っているところは?
広々とした開放的なスペース。トレーニング用マシンも揃えていますが、必要なものだけを選りすぐってミニマムに。これ以上はものを増やさずシンプルな空間を保ちます。
●ジムのシステムや設備などで会員さんから好評なことは?
まずはリングです。「ジムにリングがあるなんて!」とびっくりされますし、リングに入ってミット打ちをするのも「選手になったみたいでテンションが上がる」なんて声も(笑)。平日、土日、全日などのプラン設計もわかりやすく、ライフスタイルに応じて選べていいと言ってもらえます。今は平日11〜22時まで通える(間に1時間休みあり)平日プランが特に人気です。
●キックボクシングが心と体にもたらすいい影響は?
全身運動なので、姿勢改善やそれによる腰痛予防、肩こり改善、ストレス発散によるマインドの安定、リラックス効果などが期待できます。有酸素・無酸素運動のどちらの要素もあるので、筋肉を落とさずに身体を引き締めやすいです。僕のようにランニング嫌いな人もキックなら飽きずに楽しめるはず!
●どんな会員さんが通っている?
10〜80代と幅広い世代の方がいます。一番多いのは25〜45歳の世代。学生や会社員、自営業と職業もいろいろですが、全員に共通するのが1時間程度、長くても1.5時間集中してトレーニングして、ジムを後にされること。僕も現役時代、トレーニングはしても1時間でした。なにかと多忙な皆さんにとって、1回1時間というのは日々のスケジュールに組み込みやすく、ジムに使うリソースとして理想だと思います。
●どんなジムにしていきたい?
僕も会員さんもお互いを高められるような場所。やる気がある方の指導やサポートを徹底的にやります。身体を動かす習慣を身につけるきっかけのひとつになればうれしいです。
●会員さんにどんな体験をしてほしい?
トレーニングを続けることで得られる変化や成果に楽しみや喜びを感じてほしいです。ささやかな目標でいいので、自分のなかになりたいイメージを持って動くと、モチベーションを維持できますし、運動も続けやすいはず。身体の変化は自信になり、思考や行動、さらには人生も変わります。ただ、注意してほしいのは、達成できないからといって、罪悪感を抱く必要はないこと。目指したことに向かって動いたかどうかが大切です。行動して初めて見えるものがあるので、動いた自分のことは褒めてあげること。
>>「有松さんってこんな人」に続く
取材協力・写真提供/SBHキック&ボディメイクジム
Text+Photo/池田園子