「ちょっとイイごはん」のご紹介。
今回は博多駅から徒歩2分「博多 鮨 貴山」さん。
サイトを見ると、もともとは東京のお店で5年連続ミシュランに掲載された運営元が福岡にお店を出したんだとか。お店はインスタのグルメアカウントをきっかけで知り「肩肘はらない」「敷居が高すぎない」という修飾語のついたお店に惹かれて友人を誘って訪問。
お店はカウンター15名程度と間仕切りの半個室がいくつかあって、いろんなシチュエーションが楽しめそう。
またコースは握り6~10貫でお値段が4,500円~12,000円と(ランチ限定だったりするので調べてみて!)、いろいろと選べるのがうれしい。握りが大好きなTaro氏(私)。寿司10貫とつまみが数品の12,000円のコースを奮発!
ここからお寿司をコメントと画像でご紹介
つまみで美味しかったのはゲソ。こりこりとした歯ごたえがありつつ、噛むとぷつっと音を立てやわらか。すこしのねっとり感もあってうまみが強い。シンプルなあてがどれも美味しい。貝の出汁を一口、コースのはじめに出してくれるのだけど、やさしい味でこれから来るご馳走をいただく準備万端。
メインの握り。シャリがだいぶあたたかい。アツアツではないけどこれだけ温度が高いシャリは経験がない。生ものとの相性が少し不安だった。けれど、食べていくうちに気く。ネタ本来の、特にマグロの香りがシャリの温度で口の中に広がりやすい。これだけネタの香りが鼻に抜けるのは初めて。美味しい驚きとともに食が進む。それと福岡県のお寿司の特徴かもしれないけれど大阪や静岡で食べるよりなんだかネタ自体が美味しい気が。
握りのご紹介
メイチダイ。ネット情報だと臭みがあると書かれているけれど臭みは全くなかった。というより、今回のお店、ネタの臭みは一切なかった。素晴らしい。これ、安心して楽しめる私的な寿司屋ポイントのひとつ。
マグロ赤身。お寿司屋さんと回転寿司の赤身の違いはマグロだと思ってる。新鮮なマグロは特有の香理が立つ。シャリのあたたかさに乗って、これだけマグロの香りを感じられたのは少なくともこの数年で断トツ!
イカ。すだちと藻塩でいただく。柑橘系+塩の味付けの初体験は実はスシローで、だった私。これは鉄板のおいしさ。いかのうまみ、ねっとり感はゲソで確認済なのだけど、隠し包丁が細やかに入っていて、すだちの果汁がネタに広がる職人技。それらがあわさってひとつの味に。
個人的には一番のおすすめだったのは、いわし。少し炙ってあって、ネタの表面は火が入っていて中がレア。このネタに隠し包丁というよりも少し深めに包丁が入れてある。ネタの油の香ばしさとコクが前面に。んまぁ、声が漏れてしまう!
すべては紹介しきれないのであとは写真でご確認を。
最後にお伝えしておくのはウニ。ウニはやっぱりどの店も美味しいのだけど、初めて藻塩でいただいた。はじめましての塩味。
塩で食べるウニはウニ自体の甘みを感じやすい新感覚。醤油でいただくウニも大好きだけど塩でたべるのもイイネ!
今回は12,000円のコース。これはお値打ちだと思う。
若い人も食文化を楽しみやすい4,500円のコースで本格一流寿司デビューはいかが?
Text / Dr.Taro