字を書く機会があるたびに「もっときれいな字が書けたらなあ」と思う方もいるのではないでしょうか。私（記者）もそのひとりです。PCやスマホで文字を打つことばかりで、手書きの機会が減っているため、字がどんどん下手になっていく感覚があります。
そんな大人向けにいろいろなスクールが「美文字レッスン」を展開していますが、美文字に「開運」という要素を付け加えたレッスンが存在するのを知りました。福岡市内に拠点を置く「開運美文字塾」です。
たとえば「一」は「山の稜線をイメージしながら“や〜ま〜”と心の中で唱えて、弓形に書くと洗練された文字になる」など、身体を使った教え方がわかりやすいと評判を集めています。私も体験したところ、見違える字が書けるようになりました。
開運美文字塾講師で筆跡診断士の中山千穂さんに、塾が誕生するまでのお話や「開運美文字オリジナルメソッド」についてお聞きしました。
筆跡改善×美文字が叶う開運美文字塾
開運美文字塾ができたのは2020年2月、中山さんが48歳のとき。20代のときから20年近く子育てと夫のサポートに専念していましたが、40代になってそれらがひと段落ついたとき、自分の時間を持ちたいと思い、習い事を始めたといいます。
最初はヨガレッスンに通うことからスタートし、ママ友以外の友人が増えていくにつれて世界が広がっていきました。幼少期から書道をしていたこともあり、大人向けの書道サロンにも通うように。久しぶりに味わう、子どものいない大人だけの時間。
「毎回とても豊かな時間を過ごせていたので、私もサロンを持ってみたいと思うようになっていました。ただ、当時は『私にできるはずがない』と自己否定が働いて、3年ほど行動に移せずにいました。友人には夢を語っていて、あるとき『なりたい自分になれる 文字のちから』という本を教えてもらい、それを読んで“文字には力がある”と知ったことが転機になりました」
その過程で筆跡心理学に出会います。筆跡心理学の本を何冊も読んだり、講座に通ったりして、2019年に筆跡診断士の資格を取得。学びを深めるうちに、筆跡診断士として診断したり、認定講師として後進を指導したりするよりも、筆跡心理学のひとつである筆跡改善と美文字を組み合わせた講座をやってみたいと思い立ったのでした。
1対1か2〜3人の少人数レッスンも人気に
中山さん自身、筆跡心理学に出会ってから、普段書く文字を意識的に変えたところ、毎日を明るい気持ちで過ごせるようになったといいます。新たなチャレンジをしたいという前向きな気持ちにもなり、自分自身がより良い方向へと変わっていくことを実感していました。
他の方にもそんな感覚を味わってほしいと思い、開運美文字講師として活動をスタート。自身の運気が上がっていたからか、コロナ下での船出にもかかわらず、事業は順調に進んでいきました。じっくり丁寧に伝えたいからこそ、マンツーマンか2〜3人と少人数レッスンにしていたのも功を奏したのかもしれません。
「私は人に恵まれているんです。たとえば、エステサロンを経営する知人に『開運美文字オリジナルメソッドを教えられる場所を探している』と相談したところ、サロンのスペースを貸していただけることに。今でもやりたいと思ったことは必ず口にして、ありがたいことにご縁をいただいています」
同サロンで受講した生徒の口コミから、開運美文字塾は口コミで広がっていきました。その後、Instagram講座で集客の勉強をして、Instagramでも発信するようになり、今では7000を超えるフォロワーを獲得しています。
書きながら、自分をアップデートしていく
拠点とする福岡市での個人・グループレッスンはもちろん、大阪や東京への出張、企業の社員研修など、全国各地で開運美文字塾を受講する人が増えています。遠方で参加が難しい人はオンライン講座で受講可能。この開運美文字塾、一体なぜここまで人気を集めているのでしょうか？
それは開運美文字オリジナルメソッドが、筆跡心理学に基づいて運気を上げること、美文字になれることの両要素を持ち合わせているからでしょう。運気を下げたい、汚い字を書きたいと考える人はいないはず。運気を上げたい、きれいな字を書きたいと思う人が大半だからこそ、一度で両方叶えられる開運美文字塾のニーズがあるのだと思います。
開運美文字塾の体験レッスンでは、最初に筆跡診断をしてもらえます。「ここで第三者目線の気づきを大事にしてもらっています。文字と心はつながっていますから、気づくことで自分の心と向き合ってもらうのです。考えながら書いていくことで、自分自身を変えていくのも大事です。字をうまくするだけのレッスンとの違いはそこにあります」と中山さん。
生徒さんたちからは、教わった内容を日々生かしていると「運気が上がった」「事業がうまくいくようになった」などの声が寄せられているそう。運気向上・美文字の両方を同時に叶えたい方はレッスンを受けてみては。
後編に続く
取材協力・写真提供／中山千穂（開運美文字塾講師）
Text／池田園子
