「年齢なんて気にせず、やりたいことがあれば踏み出して」開運美文字塾講師 中山千穂

きれいな字を書きたい! そう思い立った大人たちにニーズのあるペン字講座。通ったことのある方もいるのではないでしょうか。

そんなレッスンは数あれど、「美文字」に「開運」という要素を付け加えたレッスンが存在するのをご存知でしょうか。福岡市内に拠点を置く「開運美文字塾」です。

専業主婦だった女性が48歳で「開運美文字塾」をスタート。今話題の“大人の習い事”に迫る』で開運美文字塾についてご紹介した前編につづき、後編では開運美文字塾講師で筆跡診断士の中山千穂さんに、お人柄が伝わるような質問をいくつかしてみました。

●子どもの頃、なりたかったものは?

幼いころは「学校の先生になりたい」と文集に書いていた記憶があります。結果的に字を教える先生になれましたね。ただ、自分自身が人に何かを教えることが好きだと分かったのは、開運美文字塾を開いてからです。

少人数への指導がメインですが、ときに数十人、多いときは100人近くに対する企業研修を依頼されることもあります。前日は緊張しますが、本番で大勢の前に立つとモードがバチッと切り替わり、誰かの役に立つことを伝えるのは本当に楽しい! と感じています。

企業研修を担当する中山さん

これまでのキャリアは?

短大卒業後、通信販売の会社で受付事務をしていました。26歳で結婚してからは家庭に入り、専業主婦として夫を支え、子育てに注力してきて、48歳で開運美文字塾を立ち上げました。

子どもが大きくなったので、これからは自分のやりたいことをめいっぱいやろう! と思い、20年以上ぶりに仕事を再開したんです。

●大事にしている考え方は?

「花を咲かせましょう 一度きりの人生 あなたはあなたらしく 私はわたしらしく」。この考え方を大事にしています。

以前通っていた書道サロンの先生が、花にたとえると薔薇のような方で、とても素敵で眩しかったんです。じゃあ私は? と考えると向日葵かなあと思いました。そのとき「自分なりの花を咲かせばいいんだ!」とポジティブな考えが生まれたんです。

生徒さんからは「千穂先生から元気をもらえます」と言っていただけることもあり、向日葵のようにその場を明るくする存在になれているのかもしれません。レッスンの合間にするおしゃべりも本当に楽しくて。私の方が皆さんから元気をいただいている感覚になるほどです。

●ご自身でビジネスを立ち上げて得た教訓は?

最初はわからないことだらけで、周囲から助言や指摘をもらうたびに、行動もマインドも変わっていっていました。最初は揺らいでいたんですね。

試行錯誤するなかで気づいたのは、ブレないことの大切さです。自分の中に軸を持っておけば、周りのアドバイスを受け取ったとしても、信念をもとに迷いなくまっすぐ進んでいけます。

●オリジナルの経験が生きていると思う瞬間はどんなとき?

20年以上専業主婦だったので、「仕事」という点ではブランクがあるものの、子育て経験が生かされているなあと思うことがあります。面白いもので、子どもがふたりいると、同じように育てているつもりでも、ふたりのタイプは違うんですね。

生徒さんも同様で、生徒さんと一口に言ってもいろいろなタイプの方がいます。明るい方、エネルギーにあふれる方、おとなしい方……それぞれに心地よいと感じていただけるコミュニケーションを心がけています。

一人ひとりの個性にできる限り寄り添える、柔軟性を持った講師でありたいです。

●自信を失ったとき、不安になったとき、逆境に陥ったときの対処法は?

何か大変なことが起きると、昔はあたふたしたり、落ち込んだりしていましたが、自分自身を俯瞰的、客観的に見るようになりました。冷静さを持てるようになったんです(笑)。

「この状況には何の意味があるんだろう?」「これを乗り越えたとき◯◯を学べているんだろうな」などと考えるようになりました。

もちろん落ち込むこともありますが、落ちている自分をただただ第三者的に見ています。一気に駆け上がろうとすると大変ですが、ゼロ地点に戻ろうと思うと、気持ちも楽になります。

●どんな未来を理想としている?

対面でやりとりするのが大好きです。今の目標はキャリーバッグを引いて、47都道府県を巡りながら開運美文字塾を全国に届けること。

紙とペンさえあれば今よりさらに幸せになれますよと、私のメソッドを通じて伝えるのが使命だと考えています。

●自分の「得意」を生かして、人の人生をより良くする仕事をしたい人にアドバイスを

私の場合は父が趣味で書道をしていて、和室にいつも墨汁が置いてあったこともあり、書道の練習をするのが当たり前の環境でした。毎日のように字を書いていたし、習ってもいたので、字が得意だったんですね。

そんな経験をもとに、年齢を気にせず一歩踏み出してみました。スタートするタイミングはいつでもいいんです。年齢も関係ありません。モヤモヤしているなら、小さなことから一歩始めてみてはと思います。

エレガントな姿でありながら、ほがらかで明るく「向日葵や太陽のような人」といった印象の中山千穂さん。そんな方がレクチャーしてくれる開運美文字にパワーが詰まっていないはずがない! 気になる方はレッスンをチェックしてみてはいかがでしょうか。

取材協力・写真提供/中山千穂(開運美文字塾講師)

Text/池田園子

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