身も心も“ととのう”お店

三月の水_福岡

「三月の水」という店名は、ボサノヴァの大家アントニオ・カルロス・ジョビンが作曲し、ジョアン・ジルベルトらがカバーして有名となった名曲に由来しているそうです。
わたしが初めて三月の水に行ったのは、ジョアンが亡くなった次の日。2019年7月7日のことでした。大好きなジョアンをどこかで追悼したいという思いがあり、前々から気になっていた三月の水に勇気を出して向かいました。
店内に入ると、白壁を基調とした明るい雰囲気に包み込まれ、一瞬で虜に。店主の菅井さんとジョアンの話などあれこれを語り合いながら、ワイン片手に至福の時を過ごしたことを鮮明に覚えています。菅井さんは根っからの音楽好き。その日の天気や気分に合った音楽を紹介されながらいただくお酒はたまりません。
音楽が好きな人、アートが好きな人、近くに住んでいる人、近くで仕事をしている人、あらゆる人たちが集う“サロン”のような空間で、みんなが笑顔で、ときに真剣に、話の花を咲かせています。ワインはもちろん、その時々によってラインナップが違うフルーツシロップ、テイクアウトも可能なデリで舌鼓を打てば、ここが天神のど真ん中なことを忘れるくらい、心身共にリフレッシュされます。
三月の水は「五感を開かせたい」「メンタルを整えないとな」と思ったときに足を運びたくなる空間です。ふらりと遊びに行ってみてはいかがですか?

Text/Kensuke Yamauchi

こととば那珂川」のスタッフとして活動中。“アマチュアゴシップ記者”という肩書きのもと、インターネットラジオ局NRSにて「GGNTGGのニュースなんでもござれ」というラジオ番組をやっています。音楽鑑賞、スポーツ観戦、食べ歩き、飲み歩きが大好き。

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