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何も起こらない日を忘れない
着実に日を重ね、あと一ヶ月そこらで今年も終わってしまうらしい。信じられない。仕事柄、毎日明け方に就寝するので、昼夜逆転とまではいかないものの起きる頃にはしっかりお天道様も登り切っている。外に出る時間帯はぽかぽかしていて、念のために着た重... -
深く潜り、己に出会う
寒暖を繰り返すうちに、10月が始まり、終わろうとしている。体感ではまだ10日あたりにいるのに、暦はしっかり月末を表示していて、不思議。世間は瞬間ハロウィンのオレンジ色に染まったかと思いきや、当日を迎える前からすでにクリスマスの気配が漂っ... -
記憶を再生する食べもの
朝晩すっかり涼しくなって、半袖だとにわかに肌寒い。秋がきた。暑さで消耗していた内臓各位も心地良い気候に本来の力を取り戻したのか、今は食欲が止まらない。天高く馬肥ゆる。気がつけば何かしらの食べ物を口の中でにゃむにゃむと転がしている。店(ブ... -
本棚から熱が溢れる/三砂慶明 編『本屋という仕事』
暇があれば近くの本屋に行ってしまう。いや、暇がなくても気がついたら足がそちらのほうに向かっている。導かれている。読むべき本は家のそこらじゅうに積んでいるのに、行くたびに必ず新しい本が見つかるし、本屋からは何か不思議な磁力が発生していると... -
遠くの誰かに目を向ける/すなば『さよならシティボーイ』
初めましての方もそうでない方もこんにちは。中央区白金で「ブックバーひつじが」という店を営んでいるシモダと申します。 普段は店に立ち、酒を飲み、本を読む日々を送っていますが、以前「めぐるね白金」で近所の大好きなお店を紹介させていただいたのが...
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